先日、生まれて初めて入院した。病院生活は、当然自身の健康に対する不安や慣れない環境等により結構ストレスになる。その上、地震時には倒壊するかもしれないというのなら、とても安心してベッドに横たわっておれない。一人では歩けない患者や点滴のチューブに繋がれた患者たちは、大地震時に速やかに避難することは困難である。病院が倒壊すれば多くの死者が発生するだろう。
東海、東南海、南海トラフは、いつ動いてもおかしくないと言われ続けて、もう何年にもなる。人命が大切ということであれば、病院の耐震化は最優先で取り組むべきである。しかし、現実はお金がないということでそうはなっていない。本当にお金がないのであろうか。日本全国で、緊急を要しないことに多くの税金が使われている。また、もっと使おうとしている。少なくとも公のお金は、今生きている人の命が理不尽に失われないために最優先に使われることを望みたい。そうすれば、喜んで税金を納める気にもなるのだが。